1980年に発売した家庭向け電子体温計の第1号機「MC-20」は、サイズが大きく、価格も9,800円と高額だった。当時主流の水銀体温計は、落とすなどして破損すると、有害物質である水銀の処理が必要となる。 人々の健康に貢献する企業として、家庭でわかる健康のバロメーターである体温を家庭で簡単かつ安全に測定してもらいたい。そこで、小型化・低価格化へのチャレンジが始まった。そして1983年、小型の電子体温計「MC-10 けんおんくん」が誕生した。本体の大きさは体積比でMC-20の約6分の1となる193mm×30mm×18.4mmから139mm×16mm×8mm、価格も、2,480円とリーズナブルに設定した。その結果、予想を大きく上回る年間500万台を売り上げる空前の大ヒット商品となり、国内の水銀体温計の出荷台数を上回った。特に小さな子どもがいる家庭から「安心・安全・読み取りミスなし」と高評価をいただいた。テレビCMもこの時はじめて実施。「けんおんくん」の一大ブームが起きた。「けんおんくん」の愛称は、今も親しまれている。
1980年に発売した家庭向け電子体温計の第1号機「MC-20」は、サイズが大きく、価格も9,800円と高額だった。当時主流の水銀体温計は、落とすなどして破損すると、有害物質である水銀の処理が必要となる。 人々の健康に貢献する企業として、家庭でわかる健康のバロメーターである体温を家庭で簡単かつ安全に測定してもらいたい。そこで、小型化・低価格化へのチャレンジが始まった。そして1983年、小型の電子体温計「MC-10 けんおんくん」が誕生した。本体の大きさは体積比でMC-20の約6分の1となる193mm×30mm×18.4mmから139mm×16mm×8mm、価格も、2,480円とリーズナブルに設定した。その結果、予想を大きく上回る年間500万台を売り上げる空前の大ヒット商品となり、国内の水銀体温計の出荷台数を上回った。特に小さな子どもがいる家庭から「安心・安全・読み取りミスなし」と高評価をいただいた。テレビCMもこの時はじめて実施。「けんおんくん」の一大ブームが起きた。「けんおんくん」の愛称は、今も親しまれている。
血圧は診察室で測るのが当たり前の時代、家庭血圧の重要性は医療従事者の間でも理解されていなかった。家庭での血圧測定を普及するには、医師にその重要性を理解してもらい、啓発活動の中心的な役割を担ってもらうことが必要だった。そこで1988年、家庭血圧を広め続けてきたパイオニアである日野原重明先生を代表世話人に、医療従事者を対象とした「血圧管理研究会」を設立。家庭血圧の普及によって人々の健康に貢献したいという日野原先生とオムロン ヘルスケアの想いが合致し、家庭血圧に関する最新研究の共有およびその有用性を広める場としてスタートした。国内外の高血圧治療に積極的に取り組む医療業界のKOL(Key Opinion Leader)が参集している。早朝高血圧や夜間高血圧などの仮面高血圧、心房細動、オンライン診療など幅広い最新トピックスを取り上げ、その内容は時代とともに変化を続けている。2022年12月に第34回の開催を迎えた。
血圧は診察室で測るのが当たり前の時代、家庭血圧の重要性は医療従事者の間でも理解されていなかった。家庭での血圧測定を普及するには、医師にその重要性を理解してもらい、啓発活動の中心的な役割を担ってもらうことが必要だった。そこで1988年、家庭血圧を広め続けてきたパイオニアである日野原重明先生を代表世話人に、医療従事者を対象とした「血圧管理研究会」を設立。家庭血圧の普及によって人々の健康に貢献したいという日野原先生とオムロン ヘルスケアの想いが合致し、家庭血圧に関する最新研究の共有およびその有用性を広める場としてスタートした。国内外の高血圧治療に積極的に取り組む医療業界のKOL(Key Opinion Leader)が参集している。早朝高血圧や夜間高血圧などの仮面高血圧、心房細動、オンライン診療など幅広い最新トピックスを取り上げ、その内容は時代とともに変化を続けている。2022年12月に第34回の開催を迎えた。
1993年、オムロングループ初となる海外現地法人の生産拠点が中国・大連に立ち上がった。松阪工場から、生産方式や品質管理のノウハウを移管。生産技術だけでなく、企業理念やものづくりに対する姿勢・考え方までを浸透させた。高品質な製品を「どんな時でも、いつでも・どこでも・どこへでも供給」できる生産体制構築の一歩を踏み出した。事業のさらなるグローバル化とともに、生産拠点はベトナム、ブラジル、イタリアへと拡大。現在は、急速に成長し続ける中国市場向けに、現地の営業・開発・生産が連携してニーズに合った商品開発に取り組んでいる。
1993年、オムロングループ初となる海外現地法人の生産拠点が中国・大連に立ち上がった。松阪工場から、生産方式や品質管理のノウハウを移管。生産技術だけでなく、企業理念やものづくりに対する姿勢・考え方までを浸透させた。高品質な製品を「どんな時でも、いつでも・どこでも・どこへでも供給」できる生産体制構築の一歩を踏み出した。事業のさらなるグローバル化とともに、生産拠点はベトナム、ブラジル、イタリアへと拡大。現在は、急速に成長し続ける中国市場向けに、現地の営業・開発・生産が連携してニーズに合った商品開発に取り組んでいる。
生活習慣病患者が増加し、生活習慣改善への関心が高まってきた。しかし、具体的に何をやったら良いのかわからない。そこで、健康状態や生活習慣に関するアンケート結果から、一人ひとりに適した生活習慣のアドバイスを、郵送またはインターネットで届ける行動変容を支援するサービス「健康達人」が誕生した。個人向けサービス事業に初参入する。「高血圧予防」「減量」「禁煙」など、行動科学に基づく行動変容プログラムを開発。このサービスは、医療保険者・健診機関・医療機関に向けた保健指導支援ツール「健康達人Pro」や医師が患者の生活習慣指導に活用する「健康パートナー」に発展。その後登場する「Wellness LINK(ウェルネス リンク)」「OMRON connect(オムロン コネクト)」など、健康管理アプリの基盤となった。
生活習慣病患者が増加し、生活習慣改善への関心が高まってきた。しかし、具体的に何をやったら良いのかわからない。そこで、健康状態や生活習慣に関するアンケート結果から、一人ひとりに適した生活習慣のアドバイスを、郵送またはインターネットで届ける行動変容を支援するサービス「健康達人」が誕生した。個人向けサービス事業に初参入する。「高血圧予防」「減量」「禁煙」など、行動科学に基づく行動変容プログラムを開発。このサービスは、医療保険者・健診機関・医療機関に向けた保健指導支援ツール「健康達人Pro」や医師が患者の生活習慣指導に活用する「健康パートナー」に発展。その後登場する「Wellness LINK(ウェルネス リンク)」「OMRON connect(オムロン コネクト)」など、健康管理アプリの基盤となった。
オムロン株式会社のヘルスケア事業と、その開発機能を担うオムロン ライフサイエンス研究所を統合し、2003年7月に「オムロン ヘルスケア株式会社」として分社。生活習慣病患者の増加が世界中で社会的課題となる中、ヘルスケア事業に特化した事業会社として、お客様のニーズに合った機器とサービスをグローバルに提供するメーカーとして、人々の健康ですこやかな生活への貢献を目指す。
オムロン株式会社のヘルスケア事業と、その開発機能を担うオムロン ライフサイエンス研究所を統合し、2003年7月に「オムロン ヘルスケア株式会社」として分社。生活習慣病患者の増加が世界中で社会的課題となる中、ヘルスケア事業に特化した事業会社として、お客様のニーズに合った機器とサービスをグローバルに提供するメーカーとして、人々の健康ですこやかな生活への貢献を目指す。
不整脈や動悸などの症状は突発的なことが多く、必ずしも医療機関を受診した時や健康診断時にあらわれるとは限らない。心疾患の診断には、自覚症状や異常が起こっている時の心電図を確認することが重要だ。そこで、家庭や外出先など、日常生活で自覚症状を感じた時に、その場で心電図を記録できる携帯型心電計「HCG-801」を開発。個人でも簡単・正確に心電図を記録できる。電極の位置や持ちやすい形などのユーザビリティを追求し、携帯性に優れ診断に役立つ心電計を目指した。その後も、2019年に心電計付き上腕式血圧計、2022年にはより小型の携帯型心電計を発売。脳梗塞の要因の1つとされる心房細動の早期発見と早期治療に向けて「家庭での心電図記録文化の創造」を目指している。
不整脈や動悸などの症状は突発的なことが多く、必ずしも医療機関を受診した時や健康診断時にあらわれるとは限らない。心疾患の診断には、自覚症状や異常が起こっている時の心電図を確認することが重要だ。そこで、家庭や外出先など、日常生活で自覚症状を感じた時に、その場で心電図を記録できる携帯型心電計「HCG-801」を開発。個人でも簡単・正確に心電図を記録できる。電極の位置や持ちやすい形などのユーザビリティを追求し、携帯性に優れ診断に役立つ心電計を目指した。その後も、2019年に心電計付き上腕式血圧計、2022年にはより小型の携帯型心電計を発売。脳梗塞の要因の1つとされる心房細動の早期発見と早期治療に向けて「家庭での心電図記録文化の創造」を目指している。
社員の創造性発揮と研究開発の機能との融合を目的に、京都府向日市に新拠点を建設。吹き抜けの空間や大きな窓など、社員同士がコミュニケーションをオープンにとれるようなワークスペース。居住スペースや病室を再現したモニタリングルームなど、革新的な製品やサービスを創出するための働きやすいオフィス空間になっている。エネルギー消費量を削減する可動ルーバーの設置、緑化推進など環境にも配慮し地域との共生を大切にしている。
社員の創造性発揮と研究開発の機能との融合を目的に、京都府向日市に新拠点を建設。吹き抜けの空間や大きな窓など、社員同士がコミュニケーションをオープンにとれるようなワークスペース。居住スペースや病室を再現したモニタリングルームなど、革新的な製品やサービスを創出するための働きやすいオフィス空間になっている。エネルギー消費量を削減する可動ルーバーの設置、緑化推進など環境にも配慮し地域との共生を大切にしている。
2014年、医療従事者の研修の場として「オムロンアカデミー」がスタートした。当初は、オムロンが提供する製品の背景にある医学的知識を学ぶための「座学」だった。新しい治療法や新薬の開発など、医療が日々進化している中、医師は適切な治療を行なうために、継続的に最新医学を学ぶ必要がある。しかし、医療現場は多忙を極め、医師は効率的に学ぶ時間をとることも難しい環境に置かれている。そこで「オムロンアカデミーオンライン」を開発し、空いた時間で手軽に情報収集できるプラットフォームを整えた。現在では、世界中の医師が利用している。さらに、グローバル各国の状況やニーズに合わせて、呼吸器疾患の基礎知識など、扱う分野とテーマを広げながら発展し続けている。
2014年、医療従事者の研修の場として「オムロンアカデミー」がスタートした。当初は、オムロンが提供する製品の背景にある医学的知識を学ぶための「座学」だった。新しい治療法や新薬の開発など、医療が日々進化している中、医師は適切な治療を行なうために、継続的に最新医学を学ぶ必要がある。しかし、医療現場は多忙を極め、医師は効率的に学ぶ時間をとることも難しい環境に置かれている。そこで「オムロンアカデミーオンライン」を開発し、空いた時間で手軽に情報収集できるプラットフォームを整えた。現在では、世界中の医師が利用している。さらに、グローバル各国の状況やニーズに合わせて、呼吸器疾患の基礎知識など、扱う分野とテーマを広げながら発展し続けている。
家庭と医療をシームレスにつなぐ「MMC健康便利店」の1号店が、2020年5月、中国・上海の大手薬局チェーンにオープン。生活者の生活動線上にある薬局チェーンなどで、病院でしかできなかった動脈硬化検査や眼底検査などの慢性疾患に関連する検査を手軽に受けることができる。地域の薬局がハブとなり、患者の利便性向上、最先端医療の診療機会の創出に取り組んでいる。MMC健康便利店は、現在も中国全土に広がっている。
家庭と医療をシームレスにつなぐ「MMC健康便利店」の1号店が、2020年5月、中国・上海の大手薬局チェーンにオープン。生活者の生活動線上にある薬局チェーンなどで、病院でしかできなかった動脈硬化検査や眼底検査などの慢性疾患に関連する検査を手軽に受けることができる。地域の薬局がハブとなり、患者の利便性向上、最先端医療の診療機会の創出に取り組んでいる。MMC健康便利店は、現在も中国全土に広がっている。
1973年に血圧計の第1号機を発売して以来、現在では、世界130以上の国や地域でオムロンの血圧計が使われている。2009年に累計販売台数1億台を突破。それまでには約30年を要した。2014年には「高血圧治療ガイドライン2014」において、「高血圧治療に関して、診察室血圧より家庭血圧を優先する」と記載され、高血圧治療における家庭血圧の有用性が公に示された。各国の高血圧ガイドラインでも、家庭血圧の有用性が認められている。2016年には、累計販売台数1億台達成から7年で2億台を達成。欧米や中国に加えてインドやブラジルなど、世界的に家庭血圧測定の重要性が浸透。その結果、2億台達成からわずか5年後の2021年に世界累計販売台数は3億台を突破した。
1973年に血圧計の第1号機を発売して以来、現在では、世界130以上の国や地域でオムロンの血圧計が使われている。2009年に累計販売台数1億台を突破。それまでには約30年を要した。2014年には「高血圧治療ガイドライン2014」において、「高血圧治療に関して、診察室血圧より家庭血圧を優先する」と記載され、高血圧治療における家庭血圧の有用性が公に示された。各国の高血圧ガイドラインでも、家庭血圧の有用性が認められている。2016年には、累計販売台数1億台達成から7年で2億台を達成。欧米や中国に加えてインドやブラジルなど、世界的に家庭血圧測定の重要性が浸透。その結果、2億台達成からわずか5年後の2021年に世界累計販売台数は3億台を突破した。
「音波通信体温計 MC-6800B けんおんくん」は、「音波通信機能」を搭載し、測定結果をスマートフォン用健康管理アプリ「OMRON connect(オムロン コネクト)」に転送。毎日の体温を簡単に把握することができる体温計。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を機に毎朝の検温とその記録が習慣化する中、約15秒で測定し、スマートフォンでデータを管理できる。音波通信なのでスマートフォンとのペアリングも不要で、データ転送も数秒。ヒット商品となった。
「音波通信体温計 MC-6800B けんおんくん」は、「音波通信機能」を搭載し、測定結果をスマートフォン用健康管理アプリ「OMRON connect(オムロン コネクト)」に転送。毎日の体温を簡単に把握することができる体温計。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を機に毎朝の検温とその記録が習慣化する中、約15秒で測定し、スマートフォンでデータを管理できる。音波通信なのでスマートフォンとのペアリングも不要で、データ転送も数秒。ヒット商品となった。